■サライ-1999年8月19日号
私が見つけたいい品好きな品にて紹介されました。
夏の軽井沢の旧道に、和菓子の「ちもと」に並んで下駄屋が店を出す。そこに風雅な和サンダルがあった。
焼き板でバンドの部分が縮緬(ちりめん)仕立て。白地に秋草、朱鷺(とき)色に菊など、伝統的な和服の模様が優雅だ。軽やかで美しく、毎夏玄関用に買っていた。
ある年、店主のおじいさんが、「三越に入れていたけど、採算が合わないので、作るのをやめます」と言う。
慌てて、あるだけの品を買いこんだ。玄関先から木の感触が消えるのは寂しい。
でも、やがてストックも底をつく日がきた。 困って日本中探したら、やはりあった。焼き板に藍染風のバンド、和風モダンだが、土踏まずの部分が高目になっていて履き心地はいい。(本文より抜粋)